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AD/HDは「不注意」「多動性」「衝動性」の3つを中心的な特徴とする発達障害です。この特徴は人により現れ方や程度が様々で、DSM-IV-TRではさらに傾向別に3つの特徴の「混合型」「不注意優先型」「多動性−衝動性優先型」の3型に分けています。
どの特徴も、時として標準的な子どもでも在り得ることなのでAD/HDは、なかなか発達障害として理解されにくい傾向があります。しかしAD/HDをもつ子どもの不注意、多動性、衝動性から派生する感情や行動は、顕著で頻繁に状況を選ばず現れますから、毎日接する親御さんや、大概の学校の先生は、何かが標準的ではないと感じていることが多いようです。
ただし、現実的には、子どもの問題に関して、両者とも言い出しにくいという現状があるようです。親御さんは、もし、学校の先生に話して、理解されなかったらどうしようと不安ですし、その逆もあるようです。こうした発達障害に関して、今後のさらなる啓蒙が期待されます。
AD/HDの原因は、脳神経細胞(ニューロン)間の神経伝達物質であるドーパミンが大脳の前頭葉で、代謝活動が低下しているとされています。つまり、前頭葉がうまく働かないのです。前頭葉には、外界を認知したり、自分自身を自己観察する働きがあります。そして、意志をもち、計画を立案し、目的を遂行し、効果的行動をとるといった実行機能をつかさどります。
したがって、AD/HDをもつ子どもは、周囲を適切に観察し、それにふさわしい自分の行動をイメージし、適切な時にそれを行動に表すことが苦手です。
こうして、AD/HDをもつ子どもは、ともすると不必要な時に自分のしたい事はできるのに、すべきときには起動しないといったことになりがちです。周囲から見ると、成すべき事への努力を怠っているように見えますが、能力が偏っている反面、時として、AD/HDをもつ子どもは、優れた独創性をもっている場合も多いのです。理解されないと、AD/HDをもつ子どもは、適切な評価をされることが少なく、無用な罰や不毛な叱責を繰り返し与えられることが多くなります。これでは得意な能力も発揮しにくいですし、自尊心がはぐくまれません。
特徴として、AD/HDとLDは、併発が大変多いといわれています。早期に、その子どもの特徴をつかみ、得意な能力、あるいはサポートが必要な能力を見極めることが、その後の教育を効果的にします。
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